「フォーム入力内容確認画面」という概念の特殊性

エロクアフォームには 「入力内容確認画面」 という概念がありません。

エロクアに限らず、海外の各種フォームツールやプラグインには、決済機能がついたEC系のフォームをのぞき、入力⇒内容確認⇒送信というステップを標準としたものは、ほとんどありません。

理由はいくつか考えられます。

1.離脱率が上がる可能性がある
・操作ミスで確認画面をあやまって閉じてしまう
・確認画面を見た後、申込みを躊躇してしまう 等

2.確認画面上で入力内容の誤りに気が付く可能性が低い
・正確性を担保する という期待される役割からすると、効果が低い

3.あとから変更が可能、もしくは確認が入る
・決済機能がついておらず、取引がウェブ上で完結しない

4.入力内容の正確性担保は自己責任
・たとえ入力にミスがあったとしても、顧客の入力内容がデータベース内にエビデンスとして残るので問題ない

特にBtoBビジネスの企業であれば、受注がウェブサイト上ですべて完結するのはまれであり、3.のパターンに該当することが多いのではないでしょうか。

法人向けビジネスを行っている企業であれば、「問合せフォーム」から連絡が来た場合、担当者が内容を確認し個別対応する というのが、一般的なフローなのではないでしょうか。

そう考えると、わざわざ入力完了にかかるまでの時間を増やし、離脱率が上がるリスクを冒してまで、確認画面を表示する必要性は低いのかもしれません。

余談ですが、海外のCRMツールやCMSなどの機能を調べているときに、確認画面の有無を質問することが良くあります。

私の語学力の問題もありますが、そもそも「入力内容確認画面」の概念を理解してもらうのが一苦労です。

さらに、概念を理解してもらった後、「なんでそんなものが必要なんだ?」「入力内容を確認するためのメールを送るのと、何が違うんだ?」と必ずといっていいほど聞かれます。

「なんとなく安心するから」「日本人は慎重だから」など、かなり曖昧な回答にならざるを得ず、かみ合わないやり取りの回数が増えていきます。

「どんな情報を入れるフォームでも、必ず入力内容確認画面を出す」というのは、日本独自の文化なのかもしれません。

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